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TOEICは難化している

NormalDistribution

 「TOEICはいつ受けても、その人の実力が同じなら毎回ほぼ同じスコアが出る」と言われていましたが、定説は崩れ去ったと思います。原因はTOEICがかなり攻略され高得点者が続出したためです。おそらく2010年ころからTOEICは難化しています。TOEICの点数は偏差値式なのでそうしないと点数のバランスがいびつになるのです。

 

 本来TOEICの点数は相対比較ですの、全く同じテストを受けても他の受験者のレベルによって自分の点数は変わります。Listening、Readingそれぞれで偏差値を出して5から495に割り振り、2つを足したのがTOEICの点数です。(ここは諸説いろいろありますが、個人的には変な補正は入っていないと思います)
 なので全体の9割できたとしても、他の受験者の出来によっては800にも900にもなるわけです。ところが高正解者数が近年増加しているため、本来釣鐘型になるべき分布の右端にまた小さな山ができてしまいます。これを補正しようとするとテストの難易度を上げざるを得ないのです。

 

 一方、最近の企業のTOEIC重視傾向の増加で高得点に対する要求は高くなっていますが、実はTOEIC受験者数は2000年以降それほど伸びていません。これが以前のように伸びていると問題ないのですが。公開テストの人数を見て下さい。80万人弱で伸び悩んでいます。(IPテストは別計算なので検討より除外)
TOEIC_Graph2

出典:TOEIC公式ホームページ http://www.toeic.or.jp/

 

 結局、受験者数はそれほど伸びていないのに、その中で異常に高得点者が増えた結果、TOEICの点数体制上右側に山ができる異変が生じ、点数配分をより正しくするためにTOEICは意図的に難化しているというのが私の見解です。すると以前900点だった人は、同じだけ正解したとしても、最終的なスコアが低くなるのです。

 

 国内でのTOEIC熱の高まりと、試験が攻略され始めたというのが根本原因だと思っていますが、ひょっとしたら韓国から来日してTOEICを受験している人が増えているのかもしれません。日本と韓国は別計算で、おそらく韓国の方が受験者のレベルが高いはずです。韓国は日本以上にTOEIC熱が盛んで、例えばサムソンはTOEIC900がないと入れないそうです。とすると、日本に来て受験してでもスコアを上げたいという人がいてもおかしくないはずです。もちろんこれは私の仮説にすぎませんが・・・。

 

結論:
TOEICは難化し、以前と同じ点数をキープするのも難しくなりつつある。